安全かつ合法な中絶

中絶という議題は常に激論の中にありました。世界のあらゆる場所で国家は制限的かつ処罰的な法律を用いて中絶を消滅させようとしてきましたし、未だにその動きはあります。こうした時代に逆行する試みの中には、今、日の目を見ようとしているものさえあるのです。ヨーロッパも例外ではありません。ハンガリーでは、胎児の生命は「受胎の瞬間から」保護されなければならない、という条項が憲法に加えられ、スペインでは、中絶をレイプと母親の生命に危険がおよぶ場合に限るという法案が承認されました。

しかしながら、どんな理由を挙げて中絶を法的に禁じたとしても、中絶が最後の手段であることは変わりません。つまり、禁止することで中絶が非合法の闇の中に追いやられてしまう、というだけなのです。

世界の中絶の半数は非衛生的な環境で行われています。南米では、傘などを用いて自傷する、処方も受けずに独断で医薬品を購入し服用するといった方法で中絶を促そうとする女性たちがいます。アフリカでは、子宮の収縮を引き起こすとされる植物から作った飲み物を飲んだり、薬品を過剰摂取したりという手段を用いる女性たちがいます。医療のもとで行われる中絶をこうした人たちの元から奪っている全ての国は、暗黙の内にこうした非常に危険な違法行為を助長していることになるのです。

現在、一切の例外を認めず完全に中絶を禁止している国は4か国あります(マルタ、チリ、エルサルバドル、ニカラグア)。今日、違法な中絶の結果、毎年5万人が命を落とし、800万人が一時的あるいは生涯にわたる障害を抱えています。お金もなく、性についての十分な情報を持たない思春期の女性は特に被害を受けています。2008年、違法に行われた中絶の40%が15~25才の若い女性を対象としていたと考えられています。

でも、忘れないでください。きちんと教育された専門家が適切な器具と正しい技術を用い、衛生基準を厳格に守って行えば、中絶は医療行為のうちでも最も安全な部類に入るのです(10件中死亡例は1件以下)。

 

 

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